最後のワンプレーまでもつれるシーソーゲームを制し今年初勝利

1Q

広島はエチェ二ケのインサイドにボールを集め得点を重ねる。対するフェニックスは鈴木、川嶋の3Pで得点し、流れを渡さない。鈴木のアシストからハントのダンク、激しいディフェンスから速攻も出てフェニックスのペースに。広島もインサイドの得点で応戦し、一進一退の攻防となる。寺園の連続得点で突き放すも、岡本のブザービーター3Pで同点に追いつかれ18-18で1Q終了。

2Q

イェロヴァツのカウントワンショット、岡田、ハントの速攻とフェニックスのペースとなった所で広島がたまらずタイムアウト。広島のリバウンドからの得点、佐土原の速攻からの得点で逆転に成功されるもハントのインサイド、イェロヴァツの3Pで反撃し、30-26とリードしてオフィシャルタイムアウト。広島はケネディの連続3Pで追い上げを見せるもフェニックスは激しいディフェンスから速攻に繋げ48-39と9点リードで2Q終了。

3Q

広島はエチェニケのインサイドを軸に得点を重ねる。フェニックスはシュートが入らず重い展開になり、逆転を許す。広島のマーフィーの3Pも決まり5点差とされるもフェニックスは激しいディフェンスから速攻に繋げ1点差に詰め寄る。太田の速攻からのレイアップで逆転するも広島も速攻からの得点で返し、シーソーゲームに。寺園のハーフコートからのブザービーターが決まり、68-65と3点リードして最終クォーターへ。

4Q

広島のトレーラーのアタックで先制されるもフェニックスはイェロヴァツが3ポイントを入れ返す。その後はお互いに粘りのディフェンスを見せ、どちらにも流れがいかない我慢の時間帯が続く。フェニックスはスティールからの連続得点、川嶋のアシストからのイェロヴァツのインサイドで流れをつかみ3点リードでオフィシャルタイムアウト。広島は徹底的にエチェニケのインサイドにボールを集め逆転に成功する。残り9秒でファウルをもらった川嶋がフリースローを2本決め、その後も守りきったフェニックスが81-79で勝利を収めた。

ヘッドコーチ コメント

ヘッドコーチ

ブラニスラフ・ヴィチェンティッチ

試合前からタフな試合になることはわかっていました。
前回広島でアウェーゲーム2戦を戦ったときも同じような展開で、かなり難しい状況でしたので、しっかり準備をしながら今日の試合に臨みました。

前半はとてもいい形で入れたと思います。
特に早い展開に持っていけたこと、ディフェンス面ではしっかりアグレッシブにプレーできたことが良かったです。
後半戦も全体を通して、しっかりコントロールできたと思っています。

第3Q、自分たちは少しスローダウンしてしまった部分がありました。
自分たちとしては、本当はディフェンスをアグレッシブにした中で早い展開に持っていきたかったのですが、スローダウンが得意な広島さんの方が試合を優位に進めたところがあったので、第3Qは広島さんの方が上回っていました。

第4Qに関しては、スタートからディフェンスを激しくできたこと、コンタクトもしっかり取りながら自分たちのプランを遂行することができたので、最後ワンポゼッションゲームでしたが相手よりもしっかり集中力を保てた結果、今日の勝利に繋がったと思います。
今日の試合を勝ち切れたことに対して、選手全員を称えたいです。

選手コメント

PG

鈴木 達也

Q:復帰戦となりましたが、いかがでしたか。
A:目を負傷して、1か月ぶりの試合でした。
練習をする期間はしっかりあったので、調整する面ではいい感じで試合に入れたかなと思います。
ただ、1か月ぶりってこともあって、久しぶりでしたし、試合勘ってとこで多少疲れたところもありました。
プレータイムに制限はありませんでしたが、自分とコーチ陣たちとのコミュニケーションの中で自分のベストなパフォーマンスを出せるように上手くやっています。

Q:9点差から逆転を許してしまった第3Qについて
イージーなショットを落としたり、テクニカルファウルがあったりだとか、自分たちで抑えられるようなところから崩れてしまったかなと思います。
全員の意識で変えられるところもあるので、やられて全員がヘッドダウンしていたらまだまだ上位に食い込むことはできないと思いますし、そこで誰かがミスをしても苦しい状況を乗り越えられるようなチームになっていきたいです。

Q:久しぶりにロスターが12名揃った試合になりましたね。
A:外国籍選手がいなかったり、アジア枠のラベナ選手がいなかったり、いわゆるメインどころの選手がいないのは苦しいのは事実ですが、新加入した津屋選手や井上選手、兪選手が本当に勢いがあって練習でもアグレッシブにやってくれているので、チームの力が上がっているのかなと思います。
人数が多くて充実した練習ができるといい試合にも繋がると思うので。

Q:明日の意気込みを
A:広島さんにも思い切ってプレーしてくる選手が多いので、波に乗らせたら今日の逆の立場になってしまうこともあり得るので、1つ1つのディフェンスでじっくりと、しっかりと自分たちのやることをやって、相手のやりたいことをやらせず、そこから早い展開に持っていきたいです。
今日も速攻が何本かありましたが、そこからチームも勢いづいたりするので、明日もチーム力が試される試合になると思います。