ファーストハーフはリードするも強豪のプレッシャーに圧され惜しくも逆転負け

全体

【1Q】
寺園、ゴーバン、岡田、西川、バローンでスタート。ゴーバンがゴール下を先制、ジャクソン、サイズに2Pを返上されるが、寺園からの絶妙なループパスを受けた岡田がジャンプシュートを決めて同点に戻す。渾身のディフェンスでプレッシャーをかけ続け、カイルがゴール下のタフショット、柳川、菅野が3Pシュートを決め、15-13とリードをキープ。その後点の取り合いが続くが、サイズに同点の2Pを決められ、17-17のイーブンで1Qを終える。

【2Q】
寺園がパスカットされ、サイズに速攻からダンクで先制されるが、菅野が3Pシュートを返上し20-19で逆転。それを機にチームケミストリーが高まり始め、ゴーバンが連続で2P、菅野が気迫のドライブでファールを誘いフリースロー2本をゲット。28-24と4点リードでタイムアウトを向かえる。その後も菅野がコーナー3、寺園がフローターを沈めるなど、エッジの効いたプレーを続け、33-32の1点リードで前半戦を終える。

【3Q】
ゴーバンがゴール下を先制するも、ジャクソン、サイズ、ベンドラメに連続で得点を奪われ、逆転されてしまう。イージーミスが重なる中、渋谷の追撃が爆発。石井に3Pシュートを立て続けに3本、渡辺にゴール下と3Pシュート、田渡にレイアップを沈められる。渋谷のハイプレッシャーに圧されながらも、バローンが気迫の3Pシュートを決めるが、流れは変えられず。50-62の12点ビハインドで最終Qへ向かう。

【4Q】
3Qの悪いムードを断ち切る勢いで、ゴーバンがドライブから先制、立て続けにダンクを2本叩き込み、56-62と6点差に縮める。タイムアウト後、石井に3Pシュートを奪われるも、ゴーバンが連続で2Pを返上。強度を上げ続ける渋谷に対し、ゴーバン、西川が得点を重ねるが、ルーズボールの奪い合いで寺園が負傷。司令塔を失った後、菅野が3Pシュート、ゴーバンが5得点を上げるも、逆転ならず。73-85の12点ビハインドで試合終了。2桁のターンオーバーをいかに減らすかが最大の課題であろう。

ヘッドコーチコメント

ヘッドコーチ

ブライアン・ロウサム

負けてしまいましたが昨日に引き続きとても良いゲームが出来たのではないかと思います。特に1、2、4Qは渋谷さんとも競ることが出来たのですが、昨日と同様第3Qに流れを持っていかれた時間があったので、差はそこだけだったかなと思います。

(後半ターンオーバーが増えた理由は?)
後半渋谷さんのプレッシャーが増したのはありますが、自分たち一人一人のドリブルが多くなったり、良いパスを供給しなきゃいけないところで悪いパスが多かったというのもターンオーバーが多かった要因だと思います。

(相手のプレッシャーが強まる中で、選手層が薄くなってしまっている今、プレータイムの影響などの要因は?)
出来る限り自分たちもエナジーをもってプレッシャーをかけたいディフェンスをしているので、交代を早くしたいのですが、昨日に引き続き3人が居ない中、試合中にも怪我人が何人か出た中で交代をなかなか出来なかったのは事実ですが、基本出ている選手たちは今のところ大丈夫と思っています。

(後半ファウルも嵩んだ点は?)
渋谷さんのトランジションが多くなったりして、セカンドチャンスなどが多くなった時に、ファウルで止めなくてはいけなかったり、ファウルが鳴ってしまったり、そういうところで渋谷さんのエナジーが上がったところでファウルを出してしまったのではと思います。

(今後怪我人もいる中で強豪との連戦が続くがどのように修正していくか?)
今の現状人数も少ない中、まずペースを保たなくてはならないと思っています。常にアップテンポだと人数が少ない自分たちの方が分が悪くなってくるので、そこはペースをコントロールしながら。で、なおかつベンチのプレーヤーのステップアップが必ず必要になってくるので、彼らのステップアップに期待しています。

選手コメント

C

ジェシー・ゴーバン

昨日、今日とハードに戦えたと思います。今日の試合も最初から最後まで戦い抜けた試合だったと思っています。特に今チームが向いている方向性としては、本当にチームが良くなっている。一試合一試合良くなってきているのは凄い感じています。
その中で最後の方に、渋谷さんのたくさんのメンバーチェンジに対して、自分たちがなかなか交代が出来ない中で、ガス欠になったようなそういう状態の負け方だったかなと思います。

(30得点11リバウンドという結果に関しては?)
自分の中で10点満点とすると8.5点くらい自分にあげても良いんじゃないかなと思っています。自分のやるべき仕事は全うできたと思います。でもその中で3ポイントは自信を持っているところですが、それをなかなか決めきれていないのは事実なので、そこは必ずチームのために決めていきたいと思います。また、ターンオーバーというところには凄いこだわりを今日持っていたので、そこを(個人として)減らすことが出来たのは凄く良かったと思います。

(第3Qが明暗を分けてしまったと思いますが要因は?)
自分たちが悪かったからこの試合を手放したという風には思っていません。特に渋谷さんが交代を激しくするチームなので、出てくる選手たちがチームの仕事を遂行して、ハードにプレーをして、エナジーをもって毎回毎回入ってくる、渋谷さんはそういう選手たちの集まりで良いチームだったので、流れを持っていかれてしまったのだと思います。

(次の試合に向けての修正点は?)
やはりオフェンスではターンオーバーという数字は拘っていかなきゃいけないと思っています。ターンオーバーというのがこれまでの7試合全部自分たちを苦しめています。スコアを見ると12点差で負けましたが、ターンオーバーを18個の半分だったり、10本とかに抑えてくると必ず自分たちの点が6点~8点増えるし、もちろん相手の得点も何点か減ってきます。そうすればクロスゲームだったり勝ち切っているゲームになってくると思います。一人一人が簡単なターンオーバーをしないように、しっかりオープンなところにパスを出したりできればターンオーバーは減らせるのではないかと思います。

SF

菅野 翔太

怪我人が多い中で限られた人数でタイムシェアして40分間チームで戦い切れたんですけど、渋谷さんもやはり良いチームなので、そこを打ち負かすことが出来なかったのでまたこれを修正して、次の試合では1点でも多く取って勝ち切るゲームをしたいと思います。

(特に修正したいところは?)
ここまでの試合3Qのスコアが10点以上負けている試合が多いので、そこで我慢を出来ていない時間帯が多いので、3Qの10分間をもっとチームでディフェンスから、というのを意識してやっていけばまた違った流れになるんじゃないかなと思うので。次節はそこをもっと強く意識してやれればいいなと思っています。

(まさにその第3Qが勝負を分けてしまったと思いますが、どういったところが相手を上回れなかったのか?)
相手の石井選手の3ポイントもそうなんですけど、相手のトランジションのオフェンスを上手く守り切れなかったので、30点という大きい点数を取られているので。相手のオフェンスも良いんですけど、それ以上にディフェンスで上回って20点以下に抑えられれば、また違った展開になったんじゃないかと思うので。やっぱりチームでディフェンスを作り上げていかないと思うので、そこを修正していきたいです。

(前半はディフェンスが良かったと思いますが)
チームでコミュニケーションを取りながらしっかり守れていたんですけど、40分間それを継続出来ていないので、そこを継続する力をチームでつけていければなと思います。フォーカスレベルが落ちてしまったりとかそういう選手を見つけた時に周りが声をかけたりとか、全員でチーム一つになって。僕たちはスタープレーヤーがいるわけじゃないので、泥臭くみんなで助け合いながらやれればと思っているので。そこのレベルをもっと上げていきたいなと思っています。
ただ第3Qは相手の勢いを止めることが出来なかったので、そこで何とかチームで守れれば。ディフェンスは技術云々もそうなんですけど、気持ちも大事になってくると思うので、やっぱりもっともっと気持ちを全面に出して、全員で守れればと思います。

(ご自身としては3ポイントも良く決まって会場を沸かしていましたが)
自分の仕事は3ポイントを確実に入れることなんですけど、今日は全然満足はしていないので。4/8という数字ですけど、もっともっとノーマークで入れれる部分はあったので、そこでもっとチームを助けられたなという反省はあります。ボール運びの部分でももっと手伝ってチームを楽に出来たらなと今日の試合で大きく感じました。

(苦しい台所事情ですが次節に向けて)
次は川崎戦で強豪チームなんですけど、昨日今日のように渋谷さん相手でも良いゲームが出来ているので。チームで戦えば絶対に勝てない相手ではないので、しっかりチーム一丸となって、粘り強く戦っていきたいなと思います。