記念すべきジョシュの復帰戦。しかし前半の得点差が最後まで響き、猛追叶わず悔しい黒星。

1Q
連係が噛み合わず重い展開。7点リードを許す

ジョシュ・チルドレスが加入後初ベンチ登録。ジョシュ、ロバート、岡田、鈴木、田渡でスタートする。立ち上がりの攻撃は両者シュートが外れるが、開始1分14秒、滋賀・フィッシャーにオフェンスリバウンドを押し込まれ先制される。その1分後ロバートがスティールでチャンスを作り、ドライブからファウルを奪取。フリースロー1/2本でようやく得点する。その後フェニックスはシュート精度が上がらず重い時間が続き、その間に4失点。残り5分56秒に岡田のキックアウトからロバートがコーナースリーを沈め4-6とするが、滋賀・鹿野が3点打。続けて田渡のアシストから再びロバートが3Pシュートを沈めるも、滋賀・ラワルに1on1を制されるなどし、なかなかリードを奪えない。同3分40秒、アップテンポなパス回しからロバートがゴール下でジョシュにつなぎ加入後初得点。11-13と1ゴール差をキープする。しかし終盤も相手守備に攻め手を奪われ、滋賀・高橋に3点打を含む5失点。11-18と7点ビハインドで第1Qを終える。

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2Q
イニシアチブを滋賀に取られ、点差を15に広げられる

開始20秒、セカンドチャンスから滋賀・ラワルに先制される。その後連続ターンオーバーでチャンスを逃し、素早い連係を許して失点。開始1分24秒で11-22と2桁リードを許す。その後再びラワルに得点されるも、チームディフェンスで粘ってボールを奪い、川嶋のアシストから太田がゴール下、ジョシュが3Pシュートを沈め18-24。しかし守備の隙を突かれ、ラワルにダンクを叩き込まれる。18-26の8点差で迎えたオフィシャルタイムアウト明け、ジョシュが鮮やかなスピンムーブ、高速のドライブで連続得点するも、ピック&ロールから滋賀・狩野、鹿野に連続3Pシュートを献上。残り2分25秒で22-32と10点差をつけられフェニックスはタイムアウトを取る。しかし攻撃権は得点に生かせず、連続ファウルなどでチャンスロス。同1分7秒には滋賀・フィッシャーにバスケットカウント&ワンスローを奪われ、22-37。点差を15に広げられる。終盤、ジョシュのドライブ、岡田のバックカットで得点するが、滋賀にも連続でドライブを許し失点。このクォーターで15-23と差をつけられ、26-41の15点差で前半を終える。

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3Q
フェニックスらしい連係で得点するも2桁点差変わらず

開始14秒、田渡とのピック&ロールからロバートがミドルを沈め先制する。その後連続でフリースローを与えるが、ロバートがタフショットを沈め、ジョシュが得意のユーロステップアタックから鈴木へキックアウトし3Pシュート。残り7分43秒で33-44とする。すぐさま滋賀・ラワルにオフェンスリバウンドを押し込まれるも、攻守でフェニックスらしいリズムを取り戻すと、田渡が守備を翻弄するドライブから得点。さらに田渡がスティールをジョシュにつないで速攻レイアップ。滋賀はタイムアウトで立て直しを図るが、ジョシュがブロックショットでチャンスを奪い、鈴木との連係からジョシュが高速レイアップ。同5分31秒で39-46と点差を7に縮める。しかし再び滋賀にゴール下を制され連続失点。その後もタイトな守備に攻めあぐねる時間が続き、川嶋がミドルで食らいつくも、なかなか主導権を奪えない。それでも滋賀のファウルやターンオーバーを奪いながら我慢を続け、同1分に川嶋がドライブで得点。終了間際にも川嶋がスティールを奪うが得点には至らず、滋賀・二ノ宮にブザービーターレイアップを献上。このクォーターで19-14とリードするが、45-55の10点差で第3Qを終える。

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4Q
ビッグラインナップで猛追するも時間が足りず敗戦

開始25秒、ロバートのフリースロー2本で先制するが、すぐさま滋賀・フィッシャーにミドルを許し点差は変わらない。その後相手ミスを誘ってチャンスを奪うが、滋賀の牙城を崩せず、速攻などを許して連続失点。残り7分25秒で47-60と13点差をつけられ、フェニックスはタイムアウトで立て直す。その後川嶋がドライブでリムから崩して得点するも、カウント&ワンスローやセカンドチャンスポイント、ターンオーバーからの3Pシュートを許して連続8失点。同5分37秒で49-68とこの日最大の19点差をつけられてしまう。しかし、オフィシャルタイムアウトを挟んで追撃開始。我慢のチームディフェンスで滋賀のインサイドを封じると、田渡がスティールを前線の太田につなぎ、太田が6季ぶりのスラムダンク。会場は大いに盛り上がる。その後も堅守の手を弛めず、田渡のミドルなどで応戦。追い上げていく。59-74で迎えた同2分31秒、フェニックスはタイムアウトを取り、ジョシュ、ロバート、太田のビッグラインナップを投入。3人の攻守で主導権を奪い、ジョシュと太田の連係、ジョシュのカウント&ワンスローなどでここから15-7と猛追するが、前半の得点差が響き、75-81でゲームセット。復帰戦となったジョシュが30得点をマークするも、滋賀・ラワルにオフェンスリバウンドを9本許すなど課題を残す黒星となった。

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ヘッドコーチコメント

ヘッドコーチ

藤田弘輝

今日の試合でしっかり(勝ち星を)取りたかったので、取れなかったことがすごく悔しいです。オフェンスは、ジョシュが合流して間もないので噛み合わないのは当然なのですが、その中でチームのディフェンスが今日は少しゆるかったと思います。ディフェンスとリバウンドをしっかりやらないとフェニックスのバスケットにならないので、明日はしっかりそこを修正してホームの連敗を避けたいと思います。
(合流して間もないが、復帰戦で30得点。チルドレス選手の評価を)
チームアシストが23本と少なくないので、ボールは基本的にはシェアできていましたが、細かいところの遂行がチルドレスはまだ本当にできていないので、その分オフェンスが止まってしまった部分はたくさんありました。そこは時間をかけてやるしかないですし、そこよりもやはりディフェンスとリバウンドをどうにかしないといけません。ラワル選手1人にオフェンスリバウンドを9本取られたのは、どういう理由があろうとどうにかしないといけないです。

選手コメント

SF

ジョシュ・チルドレス

全体的にOKな、よかった試合だったと思います。チームとしても自身としても改善しなければいけないところはありますし、自分の体もまだベストではないので、自分の体を作るのも直すのもやらなければいけません。今日は負けてしまったので、修正すべき点を修正したい。復帰して最初の試合にしてはよかったんじゃないかと思います。
(フィジカル的には今どういうコンディション?)
チームに合流するまで1か月くらいバスケットをしていませんでした。トレーニングやスキルワークはやっていましたが、フルコートで5対5でバスケをやったのが今週の水曜日、実に1か月ぶりでした。チームに合流してから、練習に参加して体を慣らしてはいたけれど、日本のBリーグの速いペースには完璧にはまだ追いついていないので、そこを徐々に合わせていきたいです。今、非常に疲れています(笑)。
(Bリーグで再び戦ってみての感触は?一昨年よりさらにスケジュールがタフになっているが)
スケジュールを見てとてもタフなのは気づきました。けれど、それを乗り越えることはできるので、徐々に体を慣らして、ゲームのリズムに慣らしてやっていけばこのタフなスケジュールでもやっていけると思います。

SG/SF

長谷川 智伸

古巣どうこうというのは意識していませんでした。ジョシュが入って来て、まだ、あ・うんの呼吸ができていないところとか、各々がやりたいことがまだ理解できていなかったりとか、その噛み合わない部分が目立ってしまったかなという印象です。そこは日頃の練習から修正してやっていかないといけないです。個人的には、今日はひどいパフォーマンスだったので、明日しっかりカムバックできるように、今日しっかり切り替えて明日戦いたいと思います。
(ディフェンス、リバウンドにゆるみがとHCが言っていた。その辺の実感は?)
点は取ろうと思えば、ジョシュやドジャーもそうだし、HCのオフェンスをしていればオープンで打てるので、そこは全く心配していないのですが、今日の81点失点はやはり取られすぎていると思うので、ディフェンスの改善は必要です。そこは僕らのメンタル的な問題もあるし、考え方とか気持ちとか、そういう部分をもっと前面に出していかないといけないと思っています。選手一人ひとりの意識が、低いというわけではないのですが、もっと高く上げていかなきゃいけないなと思います。
(長谷川選手の冠がついた企画シートの感想を)
両日とも僕のシートのチケットが完売して、今日もお弁当が完売して、すごくありがたいですね。お金を払ってそうやって観に来てくれた人には感謝しかないですね。そういう人に楽しんでもらえるようなゲームをしなきゃいけないんですけど。こういう企画をして、そうやって来てもらえることに関しては本当に感謝しかないです。明日はいいパフォーマンスをします!

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