ファウルトラブルに見舞われディフェンスを立て直せず。ハイスコアゲームを落とし開幕節は1勝1敗。

1Q
中盤に逆転されるが、得意の連係で持ち直す

GAME1同様の布陣でスタート。開始23秒、京都・サイモンに1on1から先制されるが、すぐさまロバートが応戦。再びサイモンに加点されるも、ウィリアムのミドル、長谷川や寺園のドライブ、ウィリアム→長谷川の速攻レイアップなどで連続得点。残り6分19秒で12-7とリードを奪う。しかしその後、連続ターンオーバーからチャンスを奪われ、京都・岡田にフリースロー3本を与えるなどして同4分58秒で12-13と逆転を許す。しかし大きく崩れず、京都の外角を抑えると、ウィリアムと寺園の連係や長谷川のミドルで連続7得点。息を吹き返す。その後も素早いパス回しから得点するが、京都・マブンガの3点打など個人技を許して失点。同2分12秒で21-20と1点差に迫られフェニックスはタイムアウトを取る。その後、ゴール下を制されるも、長谷川のバックカットに太田が合わせ、川嶋が緩急をつけたドライブからフローターを沈めるなどして逃げ切り。25-22と1ゴール差で第1Qを終える。

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2Q
攻めあぐねる時間が続き、逆転リードを許す

開始10秒、長谷川がタフなレイアップを沈め先制する。その後もフェニックスらしいボールシェアの攻撃で得点を重ねるが、京都にも3Pシュートや速攻を許し失点。残り7分16秒には京都・伊藤にバスケットカウント&ワンスローを献上し、33-32と1点差に迫られる。その後、太田とウィリアムを起点に得点するも、京都・マブンガに3点打を許すなどし、39-35の4点リードでオフィシャルタイムアウトに入る。タイムアウト明け、京都・サイモンにカウント&ワンスローを与え、再び1点差に。その後もタフな守備で失点をしのぎポゼッションを奪うが、シュートチャンスに恵まれず得点は停滞。同2分30秒には京都・伊藤のドライブを許し、39-40と再びビハインド。フェニックスはタイムアウトを取る。終盤、両者ともアグレッシブな攻守を展開するが、フェニックスはタフショットに導かれリズムを戻せず、その間に連続失点。41-45と4点のリードを許し前半を終える。

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3Q
ファウルが嵩み守備に苦戦。リードが奪えない

立ち上がりから相手ファウルを奪って流れを掴み、開始39秒に長谷川がドライブで先制する。その後寺園が3Pシュートで加勢し、京都・伊藤とのマッチアップで魅せるが、速攻などを許して失点。同1分36秒で46-49と1ゴール差が縮まらない。その後もファウルなどからチャンスロス。残り6分37秒にはスティールを奪われ速攻から失点。46-54とこの日最大の8点差をつけられ、フェニックスはタイムアウトを取る。その後タフな守備とリバウンドで粘るが、徐々にファウルが嵩みフリースローを献上。しかし、交代で立った川嶋が巧みなジャンプショットを連続で沈め、同4分で52-56と京都の背中を離さない。しかし、その後はオープンショットもリングに弾かれ、その間に連続失点。再び点差をつけられ始める。終盤、太田とロバートの連係や川嶋のドライブで加点するも、京都・晴山に3点打を許すなどし、8点差が縮まらない。しかし同18秒、ショットクロックぎりぎりに川嶋が3Pシュートを決め切り、62-67。点差を5に縮め第3Qを終える。

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4Q
白熱のクロスゲームとなるも、逆転叶わず敗戦

開始15秒、川嶋のドライブを起点にパスをつなぎロバートが3Pシュートで先制する。その後は点の取り合いとなり、持ち前の連係プレーや川嶋のステップバックショットなどで加点し1ゴール差をキープ。残り6分56秒で71-74と見応えのある応酬が続く。しかし徐々にファウルが増え、6分半を残してウィリアムとロバートが個人ファウル4つとファウルトラブルに。それでも我慢の守備とリバウンドからチャンスを奪い、同6分12秒には田渡が同点3Pシュート。ウィリアムがオフェンスリバウンドを沈め76-74と再逆転する。しかしすぐさま京都・マブンガに3点打を献上、76-77でオフィシャルタイムアウトに入る。その後、ロバートがファウルアウトとなるが、川嶋の攻守の奮起が勢いを呼び、1点を争うクロスゲームに。しかし京都・伊藤を起点にした攻撃を止められず、さらにチームファウルが5つに達し、ボーナススローを与えて同1分31秒で82-87。じりじりと離され始める。その後、ウィリアムもファウルアウトとなり日本人のみの布陣に。最終盤はファウルゲームをしかけチャンスを狙うが、フリースローの1点が重く嵩み、同7秒に菅野が3Pシュートを沈めてくらいつくも逆転叶わずゲームセット。外国籍選手2名のファウルトラブルがディフェンスに響き、88-93で敗戦。ホーム開幕節を1勝1敗で終えた。

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コーチコメント

ヘッドコーチ

藤田弘輝

チームにとって気持ちのいいゲームではありませんでした。ファウルが多かったり、さまざまな理由がありますが、自分たちでコントロールすべきところをコントロールしきれなかったところが今日の敗因だったと思いますし、ディフェンスの遂行レベルをもっと上げていかないといけないと思いました。開幕で連勝したかったのですごく残念ですが、シーズンは止まってくれないので、しっかり次に向けて、チームの質を上げ、次節の千葉さんは手強い相手なのでしっかり戦いたいと思います。
(前半3Pシュートの試投数が3本と少なかったがそのあたりについて。作戦のひとつなのか)
少しボールを止めすぎてしまったりポストアップが多くなりすぎてしまって、僕らのめざすボールが動くオフェンス、シンプルにキックアウトパスを出す展開ができなかったのでそこが数字に現れたと思います。ただ88点取れているので、オフェンスは問題ないと思います。ディフェンスの遂行の部分が悪く、京都さんらしいゲームをさせてしまったと思います。

選手コメント

PG

寺園 脩斗

昨日はディフェンスの部分で相手のやりたいことをやらせなかったのですが、今日はやられてはいけない部分でやられたので、そこが敗因かなと思います。
(東海大同級生の伊藤選手は意識したか)
それはありませんでした。チームとして勝つために約束事を徹底するということしか頭になかったので、意識はしていませんでした。
(昨日との大きな違いというと?)
昨日は速攻をやられることが少なく、こちらが速攻を出せていた場面が多かったのですが、今日は逆で、こちらが速攻で点が取れず、向こうに与えてしまった。速攻をやられることが多かったと感じています。
(今節でBリーグ本格デビューとなったが、そのコートに立ってみて感じたことは?)
やはり、ファンの方の声援がすごく力になるなというのはこの2日間やってみて感じていることです。フリースローの時のブーイングだったりもすごく力になっていますし、この部分に関してはかなり想像以上でした。プレーの面に関しては、(鈴木)達也さんと渡邊さんがいない中で自分がPG一人ということでやっているのですが、やはりまだまだ達也さんや渡邊さんと比べたらリーダーシップの部分で物足りない、堂々としている部分がないので、経験を積む中で成長していかなければいけないと感じています。
(それをふまえて、Bリーグデビューを果たした今の自分のプレーに点数をつけるなら?)
いやー、50点くらいですかね。やはり、昨日は自分のよさというのが出せましたが、今日はあまり出せなかったので。

SG

川嶋 勇人

すごいタフなゲームだったというのが率直な感想です。相手のペースにはまってしまいました。個人的には、終盤のジャンプシュートを自分が2本外してしまい、勝負を決められるチャンスはあったのに自ら点差を離してしまったんじゃないかと自分の力不足を感じています。正直な感想です。
(HCは、オフェンスに関してはよかったと話していた)
相手のディフェンスがそこまでハードじゃなかったので、自分たちのオフェンスは回ったと思います。やはりディフェンスが敗因だったと思います。ファウルトラブルもありましたし、マブンガ選手を1対1で止められなかった部分が多かったので。自分たちのディフェンスができなかったのがすごい大きな要因だったと思います。
(川嶋選手と田渡選手が一緒にベンチスタートするのは相手にとってかなり脅威になると思うが、自身の手応えなどは?)
僕とシューティー(田渡)が同時に出るというのはかなりの武器になると僕自身も思っていて、スタートの(岡田)慎吾さんとノブ(長谷川)じゃない僕ららしい色を出していきたいなというのはあります。今のところはそれが出せているのではないでしょうか。今日はノブがすごく当たっていてよかったんですけど、ダメな時もあると思うので、そんな時に僕とシューティーが勢いを与えられる存在になれたらと思います。

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