SR渋谷は選手層が厚く、ロスター全員でタイムシェアをしながら常にハードなディフェンスを仕掛けるアグレッシブなチームだ。スティールではリーグトップの数字を残しており、そこから速攻に持ち込み得点に繋げている。平均得点は84.9点(リーグ4位)と速い展開からアグレッシブにアタックするスタイルで勝ち星をあげてきた。オフェンスリバウンドがリーグ2位と非常に多く、攻撃回数を増やす要因となっている。昨シーズンからほとんど変わらない布陣で”SR渋谷のバスケ”を積み上げてきていて、強豪ぞろいの東地区で現在3位と好位置につけている。前回の対戦ではフェニックスが1クォーターからリードを奪い、勝利にあと一歩まで追い詰めるも、残り0.3秒で逆転シュートを決められ惜敗となった。

SR渋谷の注目選手はチームの司令塔のベンドラメ選手。 得点力が非常に高く、日本代表候補にも選出されているポイントガード。平均得点10.8点、アシスト4.0本と得点を取りながらも周りを生かすことの出来る選手。昨年のスティール王でアグレッシブなプレーでチームを鼓舞している。

SR渋谷のアグレッシブなディフェンスに対し、ターンオーバーを出さずにいいシュートで終われるかが最も大事な要素となる。特にSR渋谷が勝負所で仕掛けてくるフルコートプレスには注意が必要だ。前回の対戦では土曜日に20個、日曜日に21個のターンオーバーを犯し試合の流れを失ってしまっただけに、今節のヴィーチャHCの采配に注目したい。怪我人が多く主力が揃わないフェニックスは、先手必勝で前半からリードして逃げ切りたい所だ。特に特別指定選手を含む若手の活躍は必須で、アグレッシブなプレーに期待したい。

フェニックスの注目選手はハント選手。 高さとスピード、パワーを兼ね備えたビッグマンで、フェニックスのインサイドの要となっている。速い展開に持ち込みたいフェニックスにとって、ハント選手の速攻からの豪快なダンクはチームに勢いを与える存在である。スティール、ショットブロックもリーグトップクラスで、攻守に渡った活躍が期待できる。